― 基本データから経済成長、日本企業の進出動向まで ―
近年、中央アジア最大の経済規模を持ち、資源国としてだけでなく、地政学的要衝・物流ハブとしても注目を集めている国、カザフスタン共和国。
本記事では、政府・国際機関などの公式データをもとに、カザフスタンの基礎情報から文化、経済動向、そして、日本企業の進出動向までを、Onono Corporationが持つ実際に進出している感想も含めて俯瞰的に整理してお伝えします。

カザフスタンの正式名称と基礎データ
カザフスタンの正式名称はカザフスタン共和国(Republic of Kazakhstan)。首都はアスタナ(Astana)で、同国の政治・行政の中心です。
基本データ(外務省より)
| 正式名称 | カザフスタン共和国 |
| 首都 | アスタナ |
| 人口 | 約2,000万人 |
| 主な民族 | カザフ人(約70%)、ロシア人ほか |
| 公用語 | カザフ語(ロシア語も広く使用) |
| 政体 | 共和制 |
出典:カザフスタン国家統計局、外務省
地理的条件と国土の特徴
カザフスタンは世界最大の内陸国で、国土面積は約272万平方キロメートルと日本の約7倍に及びます。ロシア、中国、キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタンと国境を接し、ユーラシア大陸の結節点に位置しています。草原地帯(ステップ)が国土の大部分を占め、石油・天然ガス・ウランなど豊富な地下資源を有しています。日本から訪問するには日本からカザフスタンへの渡航は、直行便または経由便が利用可能です。成田国際空港からアスタナまたはアルマトイへ、中央アジア系・中東系航空会社を利用した乗り継ぎが一般的で、所要時間はおおむね10〜14時間程度です。時差は日本より3〜4時間遅れとなります。

国の成り立ちと近現代史
カザフスタンは1991年、ソビエト連邦の崩壊に伴い独立しました。独立後は市場経済化を進め、資源開発を中心に経済成長を遂げてきました。近年は資源依存からの脱却を掲げ、デジタル化・製造業・物流分野の強化を進めています。
文化・価値観・マナーの特徴
カザフスタン文化の基盤には遊牧文化があり、伝統住居「ユルト」は民族文化の象徴です。
同国は多民族国家であり、言語・民族の多様性が国家政策にも反映されている。国家レベルで言語多様性の維持が重視されているという言及もあり、文化的寛容性が特徴の一つとなっています。
宗教はイスラム教(スンニ派)が多数派ですが、宗教的寛容性が高いことも特徴です。
来客をもてなす文化が強く、ビジネスにおいても信頼関係の構築が重視されます。
日常・ビジネス問わず、丁寧な挨拶が重要視される。正式な挨拶フレーズや穏やかな握手、丁寧な言葉遣いが好まれる傾向があり、身体的接触は状況に応じて控えめに行われます。また、年長者や階級・役職を尊重する文化が根強く、ビジネス・社会生活ともに上下関係を丁寧に扱うことが一般的です。
また、家庭訪問時には贈り物を持参する習慣があり、食事時には年長者が最初に食べ始めるのを待つなど、礼儀正しい振る舞いが重視される。
実際にOnono Corporationの社員がカザフスタンへ商談に赴くと、モンゴルとはまた異なるビジネス文化に触れます。
商談の場では、コニャックやブランデーといったお酒を贈ってくださることもあり、歓迎や敬意を示すひとつの表現として根付いていることを感じます。形式的なやり取りというよりも、「まずは関係性を築く」という姿勢が色濃く、ビジネスとホスピタリティが自然に結びついている印象です。
カザフスタンは旧ソ連圏の文化的影響もあり、ヨーロッパ的な商習慣と中央アジア特有の温かさが共存しています。商談前後の会話や食事の時間を大切にし、相手の人となりを理解することが信頼関係の第一歩とされています。
こうした文化の中で、単なる条件交渉ではなく、中長期的なパートナーとしての関係構築が重視されます。市場としての成長性だけでなく、人と人との距離の近さが、カザフスタンでのビジネスの特徴だと感じています。
直近3年間の経済成長
| 年 | 実質GDP成長率 | 出典 |
|---|---|---|
| 2023年 | 5.1% | 世界銀行 |
| 2024年 | 4.8% | IMF |
| 2025年 | 5.0%(予測) | IMF |
日本企業の進出状況
カザフスタンには、日本の商社、建設、資源、医療機器分野を中心に企業進出が進んでいます。
三井物産、住友商事、丸紅などが資源・インフラ分野で事業展開を行っており、JICAによる技術協力・円借款事業も継続しています。
2025年10月に現地を訪問した際、商業施設にて日本の食品・菓子・飲料のPOP UPイベントを実施しました。会場には老若男女問わず多くのお客様が来場し、複数商品をまとめて購入される姿も見られました。価格だけでなく、「日本製」という価値そのものに関心を寄せていただいていることを実感する機会となりました。
一方で、カザフスタンの一般市場において日本製品を見かける機会はまだ限定的です。資源や機械分野を除き、日本との輸出入取引は多いとは言えず、消費財領域においては十分に開拓されているとは言えない状況です。
その意味で、日本企業にとってカザフスタンはポテンシャルを秘めた未成熟市場であり、ブランド認知から丁寧に積み上げる余地の大きいマーケットであると認識しています。
onono corporation のカザフスタンにおける進出状況
弊社Onono Corporation は2025年10月に 「JAPAN FOOD FAIR in Kazakhstan」 をアスタナ市で開催、日本食品・菓子・飲料などを展示・販売しました。来場者のアンケートでは、日本ブランドの品質・安全性・デザインが高く評価され、今後地方展開やハラール対応のニーズが改めて確認できました。
弊社は今後もカザフスタンにて、現地パートナーやメディアと連携したプロモーション設計や、現地市場の特徴(若年層・SNS利用など)に合わせたプロモーション戦略の実施してまいります。
おわりに
カザフスタンは、中央アジアの経済・物流の中核として、今後も安定した成長が見込まれる国です。資源国という側面に加え、広域市場へのゲートウェイとして、日本企業にとっても中長期的に重要なパートナーとなる可能性があります。Onono corporationでは、先述の独自の事例・ネットワーク・人材・ノウハウを活かし、企業様のモンゴルへの事業進出を支援・協業する形で推進しています。カザフスタンへの輸出や販売、マーケティングPR、現地進出について、詳しくお聞きしたい方はお問い合わせよりご連絡いただければ幸いです。